陰り始めた日差しで虹が現れます。
只今の時刻、14時半。
レンタカーの返却まで残り1時間半となりました。
最後は相方さんのご希望で、源頼朝の命による四代 藤原泰衡の襲撃を受けた源義経が、
妻子と共に自害したという「高館 義経堂」へ。
クルマですぐ。
東北本線の線路を渡った東側の小高い丘にそれはあります。
駐車場から急な坂道を登った先に参拝の入口があり、
さらに階段を上って丘の頂上へ。
そこからは悠々と流れる北上川と晩秋を迎えた長閑な田園風景が。
実はここ高館(たかだち)は源義経の最後の地であると同時に、
松尾芭蕉がかの有名な句を読んだ場所でもあるのです。
「夏草や兵どもが夢の跡」
奥州藤原氏により京の都を凌ぐほどの栄華を誇るも、滅び荒廃した平泉。
平家を打ち破る武功を上げるも、自害に追い込まれた源義経。
そして悠久の時を経てなお、変わることなく流れ続ける北上川。
この丘に立つと芭蕉でなくても一句読みたくなってしまいます。
平泉の旅の締めくくりとしては、最良でございました。
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