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2020年11月14日土曜日

中尊寺 讃衡蔵

白山神社の参拝を終えたのが13時過ぎ。


少し早いので神社の奥にある「かんざん亭」で休憩することに。


が、「本日 臨時休業」の下げ札が.....ガビチョ〜ン。

ちょっと時間があまり気味なんだけどなぁ.....。



気を取り直して、先ほどスキップした讃衡蔵を見学することに。


讃衡蔵(さんこうぞう)とは「奥州藤原氏三代(清衡・基衡・秀衡)の偉業を讃える」という意味で名付けられた中尊寺の文化財を収蔵・展示する施設で、現在の建物は2000年(平成12年)に造られたもの。


金色堂の入場券と共通で拝観することができます。


もちろん内部は撮影禁止。

なのでこちらを参考にご覧ください。

 https://www.chusonji.or.jp/around/highlight.html

 (ページ最下部の「中尊寺の文化財」参照)



入口を入ってすぐにドスン!ドスン!ドスン!と大きな坐像が3体。

2体は薬師如来で、中央の阿弥陀如来が中尊寺本堂の本尊。

全て平安時代後期のもので、1丈6尺(約5m)の仏像「丈六仏(じょうろくぶつ)」と言います。


続いて中尊寺のなが〜い年表を見つつ、収蔵品を見てまわります。


数ある収蔵品の中から、かなりナイスなお宝は....


金光明最勝王経 金字宝塔曼荼羅 【国宝】

こんこうみょうさいしょうおうきょう きんじほうとうまんだら)

 ↓こちらのブログに全景の写真があります。

 http://zuiunzi.jugem.jp/?day=20140312


金光明最勝王経」というお経を紺色の紙に金字で描かれているのですが、遠目で見ると幾重にも重なった塔の周りに様々な情景が描かれている「絵」の様に見えますが、よーくみると全て経文(文字)で図形を描いています。

 ↓こちらのブログにディテールの写真があります。

 http://chinaalacarte.web.fc2.com/bukkyoubijutu-103-2.html


あまり他では見られない、奥州藤原氏独特な表現方法なのだそうです。



紺紙金銀字交書一切経 【国宝】

こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)


 ↓こちらのブログにディテールの写真があります。

 http://blog.livedoor.jp/nasa1/archives/50332896.html 


通称「中尊寺経」と呼ばれ、金字宝塔曼荼羅と同じく紺色の紙に金と銀を交互に使って書かれた絢爛豪華な一切経。

金銀交互に書くなんて、かなりオシャレ。

一切経とはお釈迦様の教えを文字にした「経蔵」、規律を記した「律蔵」、後の仏教徒が解釈した「論蔵」の3つの総称で、いわばお経のすべてってこと。


約8年の歳月と莫大な費用を費やし、5,300巻も作成されましたが、ほとんどが流出。

現存が確認されているのは4,500巻ほどで、中尊寺に残るのはわずか15巻のみ。


残りのほとんどの流出先は高野山金剛峯寺。


犯人は豊臣秀次で、秀吉に見せるために持ち出したのだとか....それが現在でも持ち出されたまま、いわゆる「借りパク」状態。

借りたら、返しましょうよ。



残念なことに、これらの展示物は2つともレプリカ。


「金光明最勝王経 金字宝塔曼荼羅」は東京国立博物館で、

「紺紙金銀字交書一切経」は京都国立博物館で実物を見ることができるそうなので、

機会を見て是非。



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