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2020年11月15日日曜日

陸前高田 その1

気仙沼の隣、県はまたいで宮城県から岩手県へ。
クルマで25分ほど走ったところに陸前高田の町があります。

南三陸もそうですが、ここ陸前高田もあの震災がなければ
名前すら知らなかったかもしれません。

被害の大きさから、連日のように報道され
「奇跡の一本松」は復興のシンボルとして有名になりました。

YouTubeから


ここに昨年、内藤 廣さんの設計した「高田松原津波復興祈念公園」がオープンしたので
行ってみることに。


エントランスから防潮堤を望む景色は、1枚の美しい絵画のよう。

エントランスを挟んで片方は道の駅、もう片方は東日本大震災津波伝承館となっています。

まずは真っ直ぐ進んで公園へ。
建物から海へ伸びる路は「祈りの軸」と呼ばれ、
途中の「献花の場」には花が手向けられています。

先に進んで防潮堤の階段を上ったところには「海を望む場」が。

頂上から振り返ると、存在を隠し風景に溶け込むように建物が。
なかなかステキな建築ですな。

海側では「高田松原」の再生が進んでいます。

ただ、やはり12.5メートルの高さの防潮堤で、
美しい海辺の景観を手放してしまったことは、たいへん残念に思います。


防潮堤を下りて遊歩道を少し西へ、気仙川の近く
沈みゆく夕日を背に「奇跡の一本松」の雄姿が。



奇跡の一本松。
意外と大きく、高さは27メートル。

350年もの間、約7万本の松の木が茂り、日本百景にも指定されていた景勝地が、
この1本を残して全て流されてしまいました。
(実際には10数本残っていたのだそう)

奥に見えるのはユースホステルの遺構で、この建物のおかげで津波を直接受けることなく
生き残れたのだとか。


結局は塩害などで枯れてしまうのですが、さまざまな技術を駆使して復元され
今に至ります。



閉館時間が迫ってきたので津波伝承館へ。


つづく。


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