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2022年7月30日土曜日

諏訪大社 上社 前宮

一番最初に参拝したのは「前宮」

ホテルからビーナスラインをまっすぐ進んで茅野の街を抜け、突き当たりを左に曲がってすぐのところに参拝者用の駐車場が。

道の反対側に鳥居があり、神域へと誘います。

さらに進むと2つ目の鳥居が。

手水舎で清めて、鳥居をくぐると左手にある建物が「十間廊」。
古くはここで重要な祭事や政が行われていたそうな。

そこからは普通の長閑な石畳の道になっていて、その先のうっそうとした木々の中に
一之御柱(右側)と二之御柱(左側)の御柱(皮を剥かれた木柱)が見られます。

御柱には順番があって、社を取り囲むように右手前が1番で、
時計回りに2、3、4となります。

一之御柱を近くで。
御柱1本の長さはおよそ19メートル、重さ7トンほどだそうです。
(柱によってサイズは異なる)


相方さんは何にでも触りたがります....。
まだ数ヶ月しかたっていないので、新品の御柱です。


そしてこちらが前宮の「拝殿」。

その奥に諏訪大社で唯一の「本殿」があります。
この本殿は伊勢神宮の古材を使って建てられているのだとか。


ここ「前宮」は諏訪大社で1番古く、諏訪信仰発祥の地。

「本宮」ができた後、本宮の「摂社」(本宮の管理をする付随施設)として機能し、
諏訪大社最高位の神官「大祝(おおほうり)」の住まいとなりました。

「大祝」は代々この地を治める諏訪氏が就任し、「現人神」(あらひとがみ)、
つまりこの世に姿を現した生き神様として崇め奉られていました。

「大祝」=「現人神」の住まいが神殿となり「本殿」とされるようになったのだそう。

なので諏訪大社に唯一の「本殿」が「前宮」には存在しているのです。


もう少し諏訪氏のお話しを。

諏訪氏は鎌倉時代になると執権・北条氏の「御内人(みうちにん)」=専任従者になります。また、室町幕府になると足利将軍家の奉公衆を務めていました。
よって、武家の棟梁と親しい関係に。

諏訪大社は武士達から「軍神」と崇められていたこともあり、武家社会に浸透し、
全国に諏訪信仰が広がっていったのでした。



質素でひなびた感じが逆にとても神聖な雰囲気を醸し出している「前宮」。
相方さんは後日、諏訪大社の中で一番良かったのがここだと申しておりました。

たしかに。

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