三神庫の向かいには「神厩舎(しんきゅうしゃ)」
真っ白な毛並みで神に仕える神聖な馬「神馬(しんめ)」を飼育するところで、
正面と右側面の2面には「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名なサルの彫刻が。
さすがに「見ざる、言わざる、聞かざる」っていうのは知っていましたが、
全部で8面の彫刻でサルの一生を描き、人生を物語っているというのは初めて知りました。
では正面の左端から順を追って見ていきましょう。
その1「母と赤子」
母と子供のサルで、母サルは手をかざし子供の将来を見つめています。
視線の先にある「ビワの実」と「たなびく雲」は子サルの将来が明るいことを表しているのだとか。
その2「幼少期」(見ざる、言わざる、聞かざる)
多感な幼少期には悪いことを見たり、言ったり、聞いたりすることなく、健やかに育って欲しいという意味が込められています。ここで相方さんは「聞かざる」、ぼくは「言わざる」のポーズで写真を。
意味深々でございます。
その3「少年期」
座っているサルは独り立ちしていない少年を表し、これから立ち上がって自立していくのでしょう。
(雨と寒さでちょっと手ぶれ...)その4「青年期」
親友と共に将来の夢や大志を抱き、空を見上げています。青い雲は「青雲の志」=将来、立派な人物になろうとする志を表しているんですって。
その5「悩み」
挫折をし、思い悩んで下を向くサルを親友が慰め、励ましている様子。その6「物思い」
恋愛や結婚に悩む時期。一方は結婚の決心をし、もう一方はまだ迷っている様子。
ついに結婚。夫婦2人で人生の荒波を乗り越えている様。
その8「ご懐妊」
子供を授かり、親になる。そして1番最初のシーンへ。
永遠に人生が繰り返されていくのでした。
めでたし、めでたし。
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