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2022年10月6日木曜日

日光東照宮 08.陽明門

さぁ、いよいよ東照宮のメインスポット国宝「陽明門」へと進みましょう。

東照宮創建当時(1617年)の社殿はとても簡素なものでした。
家康の21回忌(1636年)に向けて三代将軍 家光によって「寛永の大造替」が始められ、
現在のような絢爛豪華なものに建て替えられたのだそう。

さらに2017年から4年間行われた平成の大修理によって漆塗りや金箔などが施され、
陽明門は当時を越える美しくゴージャスな姿に生まれ変わっています。

門全体に大小様々な彫刻が500体以上もあり、一日中見ていても飽きないことから
「日暮門」とも呼ばれているのだとか。
ここに来て寒さと雨が強まり、傘とカメラとを構えるのはなかなか至難...。
んが、1つ1つ見どころをチェックしていきましょう。

門の上から、まずは「鬼瓦」
邪悪なものが入ってこないよう、睨みを効かせていますが、
どことなく「ひょうきん」な感じ。


屋根の下にある彫刻は「龍と息」
2匹が重なっていて、上は「龍」で下が「息」。
そっくりですが、違いは「息」には鼻の穴が空いているところ。


そしてその下には「目貫の龍」
真っ白な彫刻で、ヒゲとツメは金色に。


軒を支える「斗きょう(ときょう)組み」のデザインも秀逸。
構造的にも衝撃を吸収・分散するため、たいへん優れております。


さらに細部によると、子供たちが遊ぶ姿を彫った「唐子遊び」が。
全部で20個もあり、平和への願いが込められているのだそう。

そして「中国の故事や仙人」。
政治家の周公や、仙人など、古代中国の人々が描かれています。
細かいところまで丁寧に彫刻が施されているのは本当に見事。


それぞれの柱の上には「唐獅子」。
ライオンをモデルに想像で作られた霊獣の彫刻で、全て口の開け方が異なるんですって。


門の正面両脇には2体の「髄身像」が。
「髄身(ずいじん)」とはエライ人を警護する人のこと。
向かって左側は明智光秀がモデルという説も...。


陽明門を囲む廻廊の、様々なシーンを表現した彫刻も立派。


やっと門をくぐって....天井に描かれているのは「昇り龍と降り龍」。

もともとは狩野探幽の作だそうですが、現在のものは1969年に日本画家 羽石光志画伯が模写復元したもの。


門をくぐって左側には「魔除けの逆さ柱」。
「完成は崩壊の始まり」という考えから、陽明門はあえて未完成の状態に。
手前から2本目の柱だけ模様(グリ紋)がわざと逆さになっています。


裏側の屋根下には「麒麟」の彫刻。
幸運を運ぶ霊獣「麒麟」は龍の頭と鹿の体を持っています。


そして裏側の両脇には狛犬さん。
デザインがおしゃれ。


ザッと見ただけでも見どころ満載の陽明門。
本当に一日中みてられそうです。

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