濃い霧の中にドドーンと現れるのが「夜叉門」。
門の東西南北にはそれぞれ4体の夜叉像が納められ、霊廟を鎮護しています。
手前左(南)を守るのは「毘陀羅(びだら)」
手前右(東)を守のは「阿跋摩羅(あばつまら)」
門をくぐって裏から見て左側(北)は「烏摩勒伽(うまろきゃ)」
そして西を守るのが「犍陀羅(けんだら)」
赤い「毘陀羅(びだら)」と青い「烏摩勒伽(うまろきゃ)」は
膝部になにやら動物らしきものがいて、変な短パン?を履いているのが注目ポイント。
各像の背面にも見られるように、あちこちに牡丹の唐草彫刻が施され、
別名「牡丹門」とも呼ばれているとか。
夜叉門を抜けると「唐門」とその奥に「本殿・拝殿」が。
森を背負って佇む様は、とても神秘的で厳かな雰囲気。
ステキです。
唐門の説明には
「・・・総金箔造りで軒下には丹頂鶴、白龍が、玉垣には、たくさんの鳩、左右の壁には秋の七草が彫刻されています。門前にある左右の燈籠は、徳川御三家(紀州、水戸、尾張)からの献上品です。」
近づいて見てみましょう。
細部に至るまで、とても細やかな細工が施されていて、
当時の技術の粋を集めて造られていることがわかります。
両脇に配される、葵の御紋をまとった立派な燈籠。
二天門より下に数多くある燈籠とは一線を画しております。そしてこちらの唐門、なんと身分の低い庶民の我々でも通ることができます。
唐門をくぐって国宝の本殿・拝殿へ。
内部は撮影禁止なので輪王寺のホームページから。
質素な外観と打って変わって、内部は煌びやか。たくさんの金彩が使われているので「金閣殿」とも呼ばれているのだそう。
江戸幕府も三代目にしてようやく基礎が固まり、
経済的にも社会的にも安定したのでしょうね。
正座して一礼。
そして最後に本殿脇にある家光公の墓所へ。
流石に墓所のある奥の院には入ることはできませんが、
その入口にある「皇嘉門(こうかもん)」でさらに一礼。
変わった形状の門で、片瀬江ノ島駅みたい。中国。明朝の建築様式「竜宮造り」を採用しているので「竜宮門」とも呼ばれているのだとか。
なるほど、江ノ島に似ているはずです。
これにて大猷院参拝は終了。
時間はそろそろ13時。
お昼ご飯にいたしましょ。
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