こちらは参道にお店が並び、参拝者用の駐車場が整備され、警備員がいたりして、
素朴な東本宮とはえらい違い。
一礼して鳥居をくぐり、境内へ。
こちら西本宮は天照大神がお隠れになった「天岩戸」を御神体として祀っていて、
神職さんの案内で一般人も参拝することができます。
参拝ツアーは午前9時から30分間隔で行われ、現時刻は12時55分。
13時の回に参加しましょう。
社務所の前の集合場所で待っていると、時間ぴったりに神職さん登場。天岩戸神社の由来や神話について軽くレクチャーがあり、本殿へ。
https://amanoiwato-jinja.jp/publics/index/6/
簡単に言うと、八百万の神々の最高位で太陽の神の「天照大神」が、弟の「須佐之男命(すさのおのみこと)」の傍若無人な振る舞いに腹を立てて岩戸に隠れ、世の中は真っ暗になってしまう。
困った八百万の神々が集まり相談した結果、岩戸の前で舞を踊り、「外は真っ暗で困っているはずなのに、なぜ楽しそうに舞を踊っているのか」と気になった天照大神が扉を開き、出てきたそうな。
では、本殿前でお祓いを受け、天岩戸の御神体参拝に向かいます。
神聖な場所なので、もちろん撮影は一切禁止。
確かにとても清らかな雰囲気で、隠し撮りなんかしたら罰が当たりそう。
本殿の裏手にある遥拝殿(ようはいでん)から岩戸川の向こう岸の岸壁にある
しめ縄の掛かる「窪み」が「天岩戸」なのだそう。
ここで神職さんから色々な説明を受けるのですが、
一番心に残っているのは「しめ縄」について。
高千穂に来てから普通の民家や事業所、飲食店の玄関に、
関東では見かけないデザインのしめ縄が掛けられているし、
天岩戸神社には細く、素朴なしめ縄が随所に。
神職さん曰く、
この神社に掛かるしめ縄は右から7本、5本、3本の藁茎の標(しめ)があります。
そのため「しめなわ」を「七五三縄」とも書きます。
「七五三縄」は岩戸から出てきた天照大神が再び岩戸に隠れない様に張られたもので、
ここが正に「しめなわ」の発祥の地になります。
なるほどぉ....、タメになりますなぁ。
なぜ7本、5本、3本なのかについては諸説あるようですが、
神楽の唱教に由来し「七は天神七代、五は地神五代、三は御祖(みおや)の神(日向三代)」を表しており、標一本が一柱の神を意味しているのだそう。
ちなみに御神体の「天岩戸」、調べてみたら「七五三縄」の張り替え神事が
ニュース映像で残っていました。
その中に「天岩戸」が映っています。
それから、天照大神が岩戸から出てきた時、天手力男命(あめのたぢからお)が岩戸を押し開いて投げ飛ばし、飛んで行った先が長野県の「戸隠」なんですって。
へぇぇ....。
本殿をお参りして、次へ。
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