2025年7月31日木曜日

熊野本宮大社 産田社、大斎原

本宮大社から道を渡って小道を進むと現れる小さな社が「産田社(うぶたしゃ)」
本宮大社の主祭神「スサノオノミコト」を生んだ母「イザナミノミコト」の「荒御魂」を祀る社。
「荒御魂」とは神の魂が持つ2面性の内、勇猛果敢な荒々しい側面。
もう1つは「和御魂」と言い、優しく平和な側面。

新しいモノ・コトを生み出すご利益があるのだそう。
ナナス様、十分にお参りして、パワーを授かってくださいね。


そして振り返ったその先にある巨大な鳥居が「大斎原(おおゆのはら)」

田園風景にそびえる巨大な鳥居。
高さ33.9m、幅42mは日本で最大。
(2位は奈良県の大神神社で33.2m、3位は新潟県の彌彦神社で30.2m)

近づくと、さらに圧倒的なデカさ。
中心には八咫烏のエンブレム。

一礼して先へ進むと開けたエリアに。


こちらが「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる、熊野本宮大社がもともとあった場所です。


本宮大社、速玉大社、那智大社からなる熊野三山は、全国4700社を超える熊野神社の総本宮で、熊野信仰の中心地。

本宮は「川と木々」、速玉は「岩」、那智は「滝」と、それぞれ大いなる大自然を崇拝するところから信仰が始まったと言われています。(諸説あり)


大斎原に本宮があった当時は「熊野十二所権現」が祀られていましたが、1889年の熊野川の水害によって流されてしまいます。

十二社は「上四社」「中四社」「下四社」に分かれ、現在の本宮に再建されたのはスサノオノミコト、イザナミノミコト、イザナギノミコト、アマテラスオオミカミの「上四社」だけ。
「中四社」と「下四社」は大斎原に石碑として残されています。
そういえば、新宿の熊野神社がある地名「十二社(じゅうにそう)」って言うもんね。


熊野川って、それこそしょっちゅう氾濫しているようで、ここへ来る途中で見た2011年の台風の水害だって、凄い高さまで増水しているわけで、そりゃぁこんな川縁に建っていたら流されてしまうよなぁ。
(流されるの1回で済んでるのかなぁ??)


大斎原から脇道を進むと熊野川に出ます。

2人ともトレッキングシューズからTevaに履き替えているので、川にイン!
あぁ.......きもちいいぃ.....。


普段はとっても雄大でたゆたう川の流れも、
一旦牙を剥くと人知の及ばぬ大自然の猛威を振るう様は、
古来から人々に畏敬の念を抱かせ、信仰の対象になったことが、
ちょっとだけだけど理解できる気がします。


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