2025年7月31日木曜日

熊野古道トレッキング 準備編

本日の、と言うか、この旅のメインイベント、熊野古道を歩きます。


正直、今回の旅行を企画するまで熊野古道って具体的に「どこ」なのか知りませんでした。
スンマセン。

恐らく同じような人はたくさんいると思うので、ここで簡単に熊野古道について。


熊野の地には「本宮大社」「速玉大社」「那智大社」の熊野三山と呼ばれる3つの神社があります。

建立された時代や背景はそれぞれ異なりますが、聖地・熊野は「よみがえりの地」「人生、出発の地」とされ、平安時代より貴族を始め身分や老若男女を問わず大勢の人々が熊野三山を参詣し、「蟻の熊野詣(アリのくまのもうで)」「人生、蘇りの熊野詣」と言われるほどの人気でした。


で、その熊野詣に使われた道が熊野古道。

大きく分けて5つのコースがあります。
 1. 伊勢路:伊勢神宮から紀伊半島東岸を通り本宮へ至るルート
 2. 大峯奥駈道:吉野山と本宮を結ぶルート
 3. 小辺路:高野山と本宮を結ぶルート
 4. 中辺路:京都方面からの「紀伊路」から本宮へと至るルート
 5. 大辺路:「紀伊路」から紀伊半島南岸を通って那智、速玉、本宮へと至るルート


本気で熊野古道を歩くとなると、全ルートを踏破するのが本物なんでしょうが、
それには相当な時間と相当な体力がなければなりません。

なので今回我々が歩くのは古くから最も人気があった「中辺路(なかへち)」ルート。
上皇や貴族が熊野御幸する際に使われた公式の参詣道です。

中辺路の全長は105km。
完全踏破には5泊6日ほどかかり、それは無理。

で、現在、観光客に人気なのが本宮大社からバスで中辺路の「発心門王子(ほっしんもんおうじ)」まで行き、そこから歩いて本宮大社を目指す約7km、ほぼ下りの道を3時間で歩くコースです。


んが、しかーし、普段ロクな運動もしないアラ還なわたくし。
そこからさらに端折って、2つ手前の「伏拝王子(ふしおがみおうじ)」からの約3.3km。
およそ2時間のコースに。

っと言うのも、発心門王子から伏拝王子までの3.6kmは、その7割が長閑な田園風景が広がる舗装路で、昔ながらの山道を歩くのは3割ほど。

伏拝王子から本宮大社に至る道程は、ほぼほぼ昔ながらの山道。

なら山道だけ歩けるのが良いよね。

人気ルートの美味しい部分をさらに良いとこ取りした感じ。


ちなみに「王子」とは参詣する人々を導き、守護する役割で建てられた神社。
休憩所や宿泊施設としても機能していたとか。
さてさて、どんな結末に???


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