2025年8月4日月曜日

室生寺 参拝

長谷寺からクルマで30分。
続いてのおまけ参拝は「室生寺(むろおじ)」です。

こちらも長谷寺と同じく、公共交通を使って来るのはまぁまぁ至難。
ですが、お宝ザックザクの必参スポットでございます。




室生川に架かる太鼓橋を渡って境内へ。

室生寺の公式ホームページに境内の地図が載っているので、参考にしながらご覧ください。

 室生寺ホームページ 伽藍と境内


室生寺は同じ真言宗の「高野山」が女人禁制だったのに対し、女性を受け入れたため「女人高野」とも呼ばれています。

奈良時代末期(781年頃)、興福寺の高僧によってに創建されますが、
天武天皇の願いにより役小角が寺を建てたという伝説もあるとか、ないとか。

そう、午前中に参拝した「金峯山寺」を作った役小角さん、ね。


入山料を納めて、まずは「寶物殿」へ。
内部の撮影はNGなのでホームページをどうぞ。

 室生寺 寶物殿

 室生寺 御仏と寶物「寶物殿」
 https://www.murouji.or.jp/treasure/houmotsuden/


クーラーの効いた快適な堂内には大きな仏像が3体。

中央が国宝「十一面観音菩薩立像」。
そうそう、先程参拝した長谷寺と同じ観音様。

ですが、長谷寺の巨大・金ピカ観音様と違って、こちらはシットリと。


そして向かって右側が国宝「釈迦如来坐像」。
どことなく微笑んでいるような...アルカイック・スマイルってやつですな。

左側には重文「地蔵菩薩立像」

さらに手前に小さな6体の重文「十二神将立像」が。

寶物殿は別途有料ですが、必見です。


そしてお寺の入り口「仁王門」
脱帽&一礼して中へ。

門を入ってすぐ、90度折れ曲がって、階段が。
この作り、どこかと似ている.......あっ、日光の「大猷院(たいゆういん)」だ。
あそこも仁王門の先を左に曲がってた。

この配置って何か意味があるのかしら?

なんてボーッとしてたら視界の隅にニョロニョロと!!
へ、へ、ヘビっ!!!


先を急ぎます。


階段を上ると見えてくるのが「金堂」、国宝です。
本来は「柿葺(こけらぶき)」の屋根なのですが、劣化が進んでいるため覆われているのが残念。
1308年建立で、長谷寺の本堂と同じく懸造り(かけづくり=舞台造り)になります。

堂内にはこれまた国宝の「釈迦如来立像」をはじめ、薬師如来立像(重文)、文殊菩薩立像(重文)、十二神将立像(重文)、さらに金堂の来迎壁(諸仏を安置する内陣須弥壇の背後にある壁)の中央部に描かれている壁画も国宝でございます。


 室生寺 御仏と寶物「金堂」


金堂の斜向かいは「弥勒堂」
その名の通り「弥勒菩薩像」(重文)がいらっしゃいます。

 室生寺 御仏と寶物「弥勒堂」


さらに階段を上って行ったところに「本堂(灌頂堂=かんじょうどう)」。
こちらも.....国宝。

少々変わった建物で、正面(写真右側)は蔀戸(しとみど)を使った「和様」で、
側面(写真左側)は桟唐戸(さんからど)を使った「大仏様」。
2つの建築様式が折衷しております。

堂内には「如意輪観音菩薩」(重文)。

 室生寺 御仏と寶物「本堂」


さらに本堂脇の階段上には「五重塔」
これも...............国宝。

800年頃の建立で、屋外の木造五重塔としては法隆寺に次いで2番目に古く、
高さ16mは最も小さい五重塔。


見上げる様も十分「映え」ますが、

少し見下ろすさまも素敵。

ここから更に山を登っていくと「奥之院」があるそうですが.....
我々はここまで。


もう「お宝」でお腹いっぱいです。


仁王門脇には相変わらずヘビ。
視線の先には....カエル!!
どう見てもヘビのほうが細っこいけど、食べる気なのかしら??


授与所には金堂の屋根の葺き替え募金箱があったので、気持ち程度ですが募金を。



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