旅行前、ベトナムについて「汚い」「ボラれる」「騙される」ことに
注意が必要と思っていました。
短い期間でしたが行ってみて思うことは、
まず「ベトナム人はとても優しく勤勉で真面目である」こと。
「昔の」日本人みたいね。
日本に来ているベトナム人が犯罪を犯すニュースをたまに見ますので、
ベトナム人が全員そうだとは言いませんけど、
この旅で巡り合った人々は皆、とても親切で優しく、献身的だったことが印象的です。
そして衛生面。
日本に比べると決してキレイとは言えないけど、
体調を崩すこともなく、なんでも美味しくいただくことができました。
なので過度な注意は特に必要ないと思います。
また治安的には1度も危険を感じることはなく、夜道も安心して歩き回れます。
よっぽどヨーロッパの都市のほうが危ないですな。
安全で治安もよく、物価も安く食べ物も美味しい。
気候さえ合えば最高の観光地だと思いました。
大概、日本の優れているところを再認識することになるのだけど、
今回、初めてベトナム ハノイを訪れて、日本のダメなところを考える羽目に....。
日々、そんなに繁華街へ出かけるわけではないので間違えているかもしれませんが、
東京とハノイでは街の「活気」にものすごく差を感じました。
今の東京(日本)って、どこか大人びた、と言うか紳士的というか。
「出来上がっちゃった」感が充満していて、これ以上どこへも行けない感じがしません?
それに引き換えハノイにはまだまだ「子供」の部分が多く残っていて、
それでいて最新のテクノロジーを積極的に取り入れようとする好奇心も感じられ、
これからどこに向かって成長していくんだろう?っていう「ワクワク」感が満ちていました。
その答えの1つに現地ツアーのガイドさんが話した
ベトナムの現状が関係しているのかもしれません。
ガイドさん曰く
「今のベトナムには歳を召した人がとても少ないんです。それはベトナム戦争のせいです。
戦争で多くの人が亡くなりました。だから老人が少ないんです。」
ベトナム戦争が終わっておよそ50年。
太平洋戦争後の日本が高度経済成長していたころの状況なんだと思います。
極度な高齢化社会を迎えた閉塞感なんて、微塵もないんです。
もう1つの理由は、政治と経済のシステム的な問題。
「先進国」なんてのたまっていますけど、先進国だから幸せなんですか?
「資本主義」って豊かになれるシステムなんですか??
今、豊かで幸せな国って「先進国」でもなく、「資本主義」でもない国なんじゃありませんか?
政治や経済について詳しいわけではないので、何も言えませんけどね。
この2つの問題を解決しない限り、再び日本が豊かで幸せな国になることはないのでしょうね。
旧態依然とした物、人、事が変わるか、無くならない限り。
それはムリかしら....ね。
せめて自分がそこに含まれないようにしなくちゃ。